2005年03月30日

Joao Gilberto / 三月の水

三月の水

なぜ、このアルバムにたどり着くまでに時間がかかったか?それはやはり、ジャンルの囲いにとらわれていたから。私の持っていた音楽ガイド本には載っていなかった。というのは個人的な経験ですが、このアルバムはボサ・ノヴァで最初に聴くなら?という質問に対して、かなりの確率で挙げられるであろうアルバムだと思います。

私はアストラッド・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバムに続いてこのアルバムを手にとりました。そして、このアルバムを聴いて一気にブラジル音楽への興味が深まりました。

それから、それなりにブラジル音楽も聴き進めてきたのですが、いろいろ聴いていくにつれて、このアルバムがより際立ったものであることに気がつきました。

このアルバムに納められている音楽には、内向して沈み込んでいく感覚があります。アルバム製作当時のジョアン・ジルベルトを取り巻く環境がどうであったのかはわかりません。意外と冗談でも言いながらつくられたものなのかもしれません。しかし私がこのアルバムに感じるのは、孤独感。

ボサ・ノヴァに対する一般的な印象というか、認識は・・・お洒落とか、清涼感がある音楽という感じでしょうか。これは、一昔前のカフェブームの功罪でもあるかもしれませんが。お洒落なボサ・ノヴァを期待して聴くと、少し肩透かしというか、「あら?」という感じになるかもしれません。

基本は声とギター。控えめなパーカーショッンやコーラスが入る曲も。無駄なものが何もない。かといって、物足りなさを感じるような部分も全くない。不思議です。

また、ジョアン・ジルベルトのギターカッティングは、非常にドライブ感があるので、そのリズム感も大変魅力的です。

一時は取り付かれたようにリピートして聴いていました。この先もそうなる時期が何度も訪れると思います。何度聴いても消費されることがない音楽です。

エンジニアはウォルター(ウェンディ)・カルロス。映画「時計仕掛けのオレンジ」で作曲・編曲を担当していた人ですね。
posted by siesta at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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